COMMENT
音楽は木管、ピアノ、弦楽セクション、打ち込み系等。
前半の綾乃の苦悩するシーンには弦でマイナー音階のミニマル風モチーフで構成(「a_ya_no_46」)、病院での密会でもこのヴァリエーションで。そのモチーフを綾乃が倒れるシーン(「スベテキコエル」)、江木の倒れるシーンにも低域でリアレンジした。
プッチーニの「O Mio Babbino Caro(私のお父さん)」が物語で重要な役割を果たしていて、この楽曲をインストにアレンジしている。満州でのシーンのピアノ曲はLydianFlat7thモード曲。
また山田耕筰作曲の「新子守謡」がセリフ的に鼻歌で使用されるが、この曲を劇伴奏にもアレンジした。そしてサントラのみのversionとして新たな編曲で、草刈民代の歌で「新子守謡」をレコーディングした。
エンディング曲「遠く、そして近く」は主人公綾乃を意識したオトナのポップ・ミュージックとして自分でも納得の出来栄え。種ともこの歌詞も素晴らしく、またこういうムードの歌は本来の種さんの世界ではないと思うが、そこはさすが、バッチリ彼女の良さ、ニュアンスありつつ対応していただいた。この楽曲にはほんとうに満足している。劇の冒頭の音楽はこのエンディング曲の劇伴リメイクのヴァリエーションである。
エンディング曲:「遠く、そして近く」
作詞歌:種ともこ 作曲編曲:周防義和
SONG LIST
01 遠く、そして近く(作詞歌:種ともこ)
02 a_ya_no_46
03 mu_yu part 1
04 スベテキコエル part 1
05 mu_yu part 2
06 トオイソラへツナガル
07 新子守謡 -strings-
08 新子守謡 -ayano- (歌:草刈民代)
09 O Mio Babbino Caro(作曲:Giacomo Puccini)
10 スベテキコエル part 2
11 天音川
12 朝霧
13 O Mio Babbino Caro〜残された日誌
14 終の信託
15 遠く、そして近く(inst version)
bonus track
16 ダンシング・チャップリンのテーマ 映画『ダンシング・チャップリン』(2011)より
STAFF & MUSICIAN
作曲編曲:周防義和 作曲編曲(track 8 & 14): Jirafa
vocal : 種ともこ( track 1 ) 草刈民代 ( track 8 ) tomo the tomo ( track 17 )
flute : 高桑英世 oboe: 川村正明 clarinet : 元木瑞香
clarinet(track 17) : ボブ・ザング
trombone(track 17) : 中川英二郎
acoustic guitar, keyboard , synthesizer & programming : 周防義和
electric fretless bass : 泉尚也 drums : 佐治宣英
piano sampring programming : 横内丙午
strings : 桑野聖ストリングス
produced by 和田亨 assistant produced by Jirafa
engineer(recorded & mixed by) : 小幡幹男
assistant engineer : 長谷川巧、大竹悠太、高村政貴、中内茂治 込山拓哉
musicians coordinate : 松井香(kick’up)
mastering engineer : 阿部利幸 A&R: ウルトラ・ヴァイヴ
art work & design : 堀田弘明・川島康司(アルタミラ・・ミュージック)
excutive producer : 桝井省志(アルタミラ・・ミュージック)
direction : 土本貴生 堀川慎太郎 山川雅彦
recorded at sound inn studio & bunkamura studio 2012
masterd at onkio haus, may 2012 |