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ロマンス

2015年9月公開予定
監督:タナダユキ
出演:大島優子 大倉孝二
音楽:周防義和 Jirafa

音楽はJirafaと共同担当。
エンディング主題歌、作曲:Jirafa

超高速!参勤交代

2014年
監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介 深田恭子 西村雅彦 伊原剛志 石橋蓮司
音楽:周防義和

痛快時代劇エンターテインメント作品。
劇中にメロディらしきテーマとなるものはひとつで、全体を包むことができた初めての作品。
いわゆるワンテーマって難しいがここではワンテーマのヴァリエーションで様々にシーンに合わせた。侍たちの出立のテーマのAメロがそれで、そのシーンの前に湯長谷に侍たちが帰還した時もゆるやかにそのテーマ、関所をゴマカシて抜けるシーン、刺客に襲われるシーン、森の中での様々なシーン、遊女お咲のシーン(marimba)、江戸での闘いのシーンなどなど、すべてそのモチーフを使用。
また吊り橋シーン、居合の抜刀術などでは絵合わせの手法や独特の和声で作曲。ここはメロディらしきものはない音楽。劇伴奏音楽としては最高に納得の出来栄えと言える。
全体は弦楽セクション、打楽器、アコースティック・ギター、打ち込み等の楽器編成。
説教臭くなくほんとうに楽しめる痛快作品だが、地方の弱小藩が悪い中央政府に挑んでいく構図は庶民としてはなんとも応援したくなるし、吉宗(市川猿之助)のセリフに「磐城の土を汚してはならね」というのがある。一般の方の感想に「未来の僕達が汚してしまってごめんなさい」というのを見つけ胸をしめつけられた。

第38回日本アカデミー賞
最優秀脚本賞(土橋章宏)/優秀監督賞(本木克英)/優秀主演男優賞(佐々木蔵之介)
第57回ブルーリボン賞 作品賞


Soundtrack

舞妓はレディ

2014年
監督・脚本:周防正行
出演:上白石萌音 長谷川博己 富司純子 草刈民代 竹中直人 田畑智子 高嶋政宏
作詞:種ともこ・周防正行
音楽:周防義和
振付:パパイヤ鈴木

ミュージカルシーンが10以上ある映画ということで作曲家である自分にとっても、大きな仕事だった。京都を舞台にしたお茶屋、舞妓さんの物語というファンタジー作品。

周防正行監督の2012年夏のシノプシスの段階から作曲しはじめ、作詞で種ともこが参加し、本格的に歌曲を作曲、俳優陣とのコラボレーションということも今までにないプロセスだった。
主演の上白石萌音が素晴らしい歌唱力(まだ未知の部分ありつつ)だった。特にレガートな唱法は僕が一番大事にしていることなので問題なく好きなシンガーと言える。
大原櫻子も最初のレコーディングでOKなほど良かった。長谷川博己も頑張りいい感じ、竹中直人は自分のニュアンスが凄かった。草刈民代も思い切りの良さは凄まじい。
作曲作業としては結果的に自分のポップ・ミュージックの歴史を自然に紐解くかの如く、短期間に怒涛のように書いた。
ポップ歌謡、レゲエ、ブルース、ラテン歌謡、ジャズ・ワルツ・・・それらを楽しく上質なエンターテインメントに仕上げることを目指した。
なにかサンプルのアイデアがあって作曲する、というような作業過程は全くしていない。
CMなどはそういう世界だが、ここでは全く勝手に次々作曲したことが幸せな時間と言えた。

ミュージカル風作品だが往年の欧米ミュージカルや舞台系のミュージカルのような、説得し尽くす作風ではなく、さりげなくミュージカルシーンに移行するようなことを監督のアイデアを基本に考えた。言ってみればクサく盛り上がらない系とも言える。
勿論、日常生活で急に歌うことはないので歌うシーンはある種の不自然なことなのだが、それでもなにかスムースに歌う雰囲気を目指した。
京都が舞台の映画ではあるが現代のお話し。歌に関してはクラシック的な発声はないと思った。
ロングトーンでドラマティックに説得させるタイプの歌曲ではない、とかだ。そういう日本のミュージカル映画はないと思う。あえて言えばウディ・アレン監督の『世界中がアイ・ラヴ・ユー』(1996年、原題:Everyone Says I Love You)はさりげなく歌っていて好きだ。

—ミュージカル曲について—

メインテーマ「舞妓はレディ」は言ってみれば歌謡ポップ。老若男女誰でも歌えるメロディを考慮した。ただアレンジは豪華に上質に飾り付けた。リズムも弦楽セクションで2ビート風で入り、サビはドラムに2拍4拍の単純なロックにならないラテン的パターンを叩いてもらった。
サビ直前のコードはalterdスケールで弦楽がスリリングなオブリガートを奏でる。サビ後のいわゆる大サビ部分は転調しているがスムースな移行だと思う。劇伴音楽にこのモチーフを散りばめたが、それはAメロを使用したり、Bメロだけをマリンバで奏したり、サビスタートの曲ありと各部分をまんべんなくヴァリエーションした。
エンディングロールのこの曲では劇中とは異なりロック風にリズム・セクションとブラスでシンプルなアレンジにした。このアレンジでも上白石萌音ちゃんの歌は8ビートに乗って問題なかった。コーラス編曲はJirafa。
このメインテーマに至るまでは数曲作曲していて「demo01」という試作曲もけっこう気に入っている。こちらのほうが明るくないがしっとり感や和な感じもちょいある。上白石萌音もdemoで歌っていてこの出来栄えもとても素晴らしいが世に出ていない幻のテイクになった。

竹中直人歌の「男衆の歌」はレゲエを基調に2コーラス目は弦楽セクション伴奏で入りまたレゲエに戻る・・とにかく竹中さんの歌のニュアンスがスゴイ。種ともこの歌詞に最初から京都弁アクセントを記してもらい、そのニュアンスに忠実に作曲した。この曲ももうひとつの楽曲があり、それはスローの八分の六系の歌。

草刈民代歌の「この糸はなぜ赤なの?」は出だしが日本の陰旋法スケールによる長唄演歌風とでも言うようなムードで始まり、弦の駆け上り下がりの早いパッセージの仕掛けをきっかけに歌謡ラテンの楽曲へ変身!する。この急激な変化は監督の構想によるもの。一気にファンタジーな色っぽいダンスシーンになる。パヤッパヤッパヤッという歌詞は僕が思いついたもの。
これは結果的に60年台末のザ・ピーナッツなどの洋風歌謡ラテンが自分のカラダにあって自然に現出したとしか思えない、自分でもこういう曲は書いたことなかったが草刈さんの歌も成りきっていてうまくいった。リズム・セクションにブラスや弦楽も入った豪華なアレンジ。Demoでもう1曲作曲していてそちらはジャズ風な始まりかたをそている。

「私の夢」「これが恋?」は同じ曲だがサビが少し異なる。和声進行としてはジョビンのボサノヴァにあるようなドミナント・モーション、半音進行を駆使した技巧的な作曲。それをバラードにした。メロディが同じ音に留まるのにコードは変わるという手法。
シンプルなメロディに反してコードは難しいが聴いている人にはやさしく聴こえるはず。
「私の夢」では津軽弁鹿児島弁が混じった不思議な方言の歌詞を萌音ちゃんがうま〜く気持ちよく歌った。映画では実は撮影時に同録で歌いOKにした貴重なテイク。「これが恋?」も弦楽セクションのレコーディングの際に萌音ちゃんにオケと一緒に歌ってもらった。

「京都盆地に雨が降る」はこの映画中もっともミュージカルなムードの楽曲。この曲の作曲はほんとうに楽しかった。こういう散文詩的なセリフ的な歌詞に曲をつけるのはとても楽しいし、制約がないとも言える。萌音ちゃんはほんとうはちゃんと歌えるのに役柄上、わざととんでもない歌い方をしている。Scene#81でもう一度この曲を短く歌うシーンがあるが、そこはセンセ役の長谷川博己メインだったのでキーを半音上げた。後半のパートが女声にとってそうとう高い音域にいってしまったが萌音ちゃんは素晴らしいファルセット(裏声)で歌い上げた。

「Moonlight」はスウィング風ブルースで始まってポップ曲の展開になり転調もする凝った楽曲作りをした。歌の大原櫻子はリハーサルでスタジオ入りして歌った時にすでに問題なく素晴らしかった。ブルースはポップ・ミュージックの源流でもあり自分にとっても高校時代ブルースバンドをやってたのでこういうジャズ風なブルースも全く自然に入っていける。このシーンはなんといっても磯田さんの美術セットが凄かった。パパイアさんの振付もオシャレ。

「ティ・アーモの鐘」は歌う高嶋政宏の歌唱が聴きどころ。これはもしかしたら舞台系ミュージカルでもいけるかもしれないような雰囲気。歌詞も楽しい。京都知恩院でのロケは楽しかった。イタリアンなちょい悪オヤジの歌というコンセプトで作曲。Demoでは2曲作曲した。ボツったほうはもう少しカンツォーネに寄っていたかもしれない。

「夜の終わりに想う歌」は実は映画『それでもボクはやってない』のサントラ収録曲で本編未使用。その後僕と歌のtomo the tomo で結成したtomo the tomo carpe diemでもリメイクしていたが、そのテイクをこの映画の主役オーディションでの課題曲にしていた。周防正行監督も気に入ってくれていたこの楽曲はなんと早々に脚本に組み込まれていた。
劇中では富司純子&上白石萌音のデュエットで心温まるシーンの歌となっている。作詞はtomo the tomo。厳しかった富司さん扮する女将さんと春子が打ち解けていくシーンが和める。

「襟替え」はシャッフルから8ビートへ変化する曲だが、イントロでは邦楽からの乗り換えというシーンに応えた不思議な雰囲気で始まる。田畑智子の歌も気持ちよくレコーディングした。怖いお師匠さん役の中村久美のカワイイ歌う姿も印象的。楽しいシーン。

「一見さんお断り」本来セリフやナレーションでいくような説明を歌で行ったような。歌詞の内容な現実的な京都お茶屋の解説となっている。長谷川博己&富司純子の歌。
間奏部分ではジャズ・ワルツに弦の低域がメロディを奏する。京都の雰囲気には和風な和声にジャズ・ワルツを乗せてみたい、ということを脚本段階で閃いていた。

第38回 山路ふみ子映画賞
文化賞(周防正行)/ 映画功労賞(富司純子)/ 新人女優賞(上白石萌音)
第38回 日本アカデミー賞
最優秀音楽賞(周防義和)/ 優秀助演女優賞(富司純子)/ 新人俳優賞(上白石萌音)
第69回 毎日映画コンクール 音楽賞(周防義和)
第10回 おおさかシネマフェスティバル 音楽賞(周防義和)
2014年 日本インターネット映画大賞 音楽賞(周防義和)/ 新人賞(上白石萌音)

この音楽によって4つの映画音楽賞を受賞。様々な方々からの絶大な評価にとてもとても光栄に思っています。この作品は歌曲が目立つので音楽家としては賞に有利な仕事だったかもしれないし、しかし逆にダメだったら悲惨なことになっただろう。歌はどれもポップな歌曲だが、現代の流行には全くかけ離れているとも言える。流行に関係なく評価されたことも嬉しきこと。

Soundtrack

四十九日のレシピ

2013年
監督:タナダユキ
出演:永作博美 石橋蓮司 岡田将生 二階堂ふみ 淡路恵子
音楽:周防義和

rubatoで自らバンドゥリアで演奏した曲やさりげなくつけたのが印象的。時間軸が戻るシーンでのエレキギター、ピアノの楽曲が自分では気に入っている。その後の川べりでの音楽も納得。
個性的な演技派の俳優陣が揃った。若手二階堂ふみのリアリティある役柄、淡路恵子は本作品が遺作となった。

第35回ヨコハマ映画祭 助演女優賞(二階堂ふみ)
第56回ブルーリボン賞 助演女優賞(二階堂ふみ)
第23回中国金鶏百花映画祭 国際映画部門監督賞(タナダユキ)

終の信託

2012年
監督:周防正行
出演:草刈民代 役所広司 大沢たかお 浅野忠信 中村久美
音楽:周防義和

音楽は木管、ピアノ、弦楽セクション、打ち込み系等。前半の綾乃の苦悩するシーンには弦でマイナー音階のミニマル風モチーフで構成、病院での密会でもこのヴァリエーションで。そのモチーフを綾乃が倒れるシーン、江木の倒れるシーンにも低域でリアレンジした。
プッチーニの「私のお父さん」が物語で重要な役割を果たしていて、この楽曲をインストにアレンジしている。満州でのシーンのピアノ曲はLydianFlat7thモード曲。
エンディング曲「遠く、そして近く」は主人公綾乃を意識したオトナのポップとして自分でも納得の出来栄え。
エンディング曲:「遠く、そして近く」作詞歌&種ともこ 作曲編曲:周防義和

朔立木の原作。
第25回東京国際映画祭でこの作品が特別招待作品として公式上映。六本木ヒルズの東宝シネマで上映前の舞台挨拶に僕と種ともこが登壇、エンディング曲「遠く、そして近く」をライヴした。(vocal:種ともこ keyboard:周防義和)
第36回山路ふみ子映画賞 受賞。
第67回毎日映画コンクール・日本映画大賞を受賞。
第22回日本映画批評家大賞 助演男優賞(大沢たかお)。

Soundtrack

毎日かあさん

2011年
監督:小林聖太郎
出演:小泉今日子 永瀬正敏 田畑智子 鈴木砂羽 古田新太 三石研
音楽:周防義和

音楽は弦楽セクション、ピアノ、フルート、オーボエ、サックス、ウクレレ、アコースティックギター、パーカッション、打ち込み等で作曲。永瀬正敏が演じた役カモシダの危なさはLydianFlat7thのモード風な不思議なモチーフで作曲。普通の日常と少し風変わりな登場人物の日常を抑制の効いた作風で構成した。音楽で盛り上げるというようなことはしていない。

漫画家西原理恵子の自伝的原作を映画化。
第14回上海国際映画祭アジア新人賞部門で最優秀作品賞
日本批評家大賞 主演男優賞(永瀬正敏)。

鴨川ホルモー

2009年
監督:本木克英
出演:山田孝之 栗山千明 濱田岳 石橋連司
音楽:周防義和

万城目学(まきめまなぶ)のベストセラー小説の映画化。本木克英監督はこの原作の世界感に70年代~80年代風の木造 アパート、その時代の貧乏臭い、ちらかった部屋、流行とも余り関係ない学生感を注入、それが京都大学吉田寮(映画では百万遍寮という設定)の緑ある中の木造の学生寮=昭和な雰囲気がたまらなく良い。全編京都での撮影もこの奇妙キテレツな展開を和らげているのかもしれない。編集されたDVD映像を見つつエレキギターで即興的に作曲し、まとめていく方式を数シーンで試みた。また家にあった沖縄の楽器三線(さんしん)でクリックも使わず、やはり即興的に合わせていく音楽も作曲。はじめて三線をどうにか弾いた。これは石橋蓮司さんの出てるシーンでとても楽しい作曲になった。オーケストレイションから打ち込み、ギター系、笙や和太鼓の邦楽系、三線、と僕の音楽デパートのような音楽制作を楽しんだ!
作品は沖縄国際映画祭でゴールデンシーサー賞を受賞した。

Original SoundtrackはEMIよりリリース。DVDもリリース。

Soundtrack

それでもボクはやってない

2007年
監督・脚本:周防正行
出演:加瀬亮 役所広司 瀬戸朝香 もたいまさこ
音楽:周防義和

満員電車での痴漢事件から日本の警察制度、裁判制度に一石を投じた社会派作品。ドキュメントを見るかの如くリアルなタッチで物語は展開。よって劇中音楽も試行錯誤の末に、しぼりこんで8シーン程のみ。主人公の最後のセリフを受けて始まるエンディング音楽『静けさの中で』(vo:tomo the tomo)は素晴らしい仕上がりで納得いく楽曲になった。この音楽で第31回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞。DVDでもリリース。 映画、そして周防正行監督はキネマ旬報、毎日映画コンクール、報知映画賞等数多くの賞を獲得。日本アカデミー賞ではもたいまさこが最優秀助演女優賞、美 術の部谷京子、編集の菊池純一がそれぞれ最優秀を獲った。

Soundtrack

アルゼンチンババア

2007年
監督:長尾直樹
出演:鈴木京香 堀北真希 役所広司
音楽:周防義和

よしもとばなな原作の同名の短編小説の映画化。父と高校生の娘、そこにアルゼンチンババアなる不思議な女性が絡んで展開する、じわっといいストーリィ。 よしもとばななは「自作の映画化では一番の出来映え」と語っている。劇中音楽はさりげなくしっとりと弦楽、木管、ピアノ等で作曲。他に激しいアルゼンチ ン産のタンゴも挿入される。 DVDでもリリース。

Soundtrack

死に花

2004年
監督:犬童一心
出演:山崎努 青島幸男 宇津井健 松原智恵子 星野真理
音楽:周防義和

元気な老人たちが奇想天外な活躍の痛快作品! 劇伴の骨となるテーマはジャズロックチューンの『ウォータージェロンマン』。またカリンバで映像を見ながら即興演奏でつけた音楽も楽しんだ。

Soundtrack

ドラッグストア・ガール

2004年
監督:本木克英
脚本:宮藤官九郎
出演:田中麗奈  柄本明  三宅裕司  伊武雅刀
音楽:周防義和

中年オヤジたちがいい感じに描かれてて、でも田中麗奈も自然にコメディしてて面白いメチャ楽しい喜劇作品だ! 音楽もちょっと不思議だったりオールディーズ風あり、ロックありで。 70年代風ロックポップのオープニングテーマ(歌:中嶋朋子)も作曲。『ジェロニモストンプ』では自ら歌ってしまった。

Soundtrack

千の風になって
~天国への手紙

2004年
シネカノン
監督:金秀吉
出演:西山繭子 南果歩 吉村実子
音楽:周防義和

木管、弦、ピアノ等で感情的につけるのではなく、さりげなくドラマを支えたかった。シリアスで悲しい短編が3つ連なる作品。

ファンシイダンス

1989年
監督:周防正行
主演:本木雅弘 鈴木保奈美 共演:竹中直人 柄本明
音楽:周防義和

音楽担当。実際にお寺の打楽器音をサンプリングして劇中音楽の一部を作曲。
日本コロムビアよりサントラCDリリース。2005年4月DVDリリース。

Soundtrack

お墓と離婚

1993年
監督:岩松了
主演:小林薫 田中好子 忌野清志郎
音楽:周防義和

音楽担当。 周防義和 率いるノンジャンル弦楽ユニット『BREW-BREW』による日常的チョト逸脱系音楽。弦楽カルテットでピチカートによる音楽をメインに作曲。

シコふんじゃった。

1992年
監督:周防正行
主演:本木雅弘 清水美砂
音楽:周防義和

音楽担当。 弦楽セクション、木管、マリンバ、アコーディオン、打楽器等のアンサンブルで作曲。 日経エンタテインメント誌で映画音楽作曲家、故佐藤勝氏より高い評価を受ける。 サントラCD(日本コロムビア)リリース。2005年4月DVDリリース。

Soundtrack

変態家族
兄貴の嫁さん

1984年
監督:周防正行
主演:大杉漣
音楽:周防義和

音楽担当。小津安二郎監督へのオマージュ作品といわれ周防正行監督にカルト的ファンを生む。音楽はさりげなく...60年代風劇伴かも。音楽演奏も参加された笹田和裕/DRUMS、郷忠孝/BASS、小石巳美/KB/VO、エンジニアの大坂正雄、各氏に感謝致します。

Shall we ダンス?

1996年
監督:周防正行
主演:役所広司 草刈民代
音楽:周防義和

音楽担当。 サウンドトラックアルバム(徳間ジャパン)を発表。主題歌『Shall we dance?』(歌: 大貫妙子 編曲:周防義和)も担当。 『Shall we ダンス?』で1997年日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞。ボールルームダンスのクイックステップ、イングリッシュワルツ、スローフォックストロット、タンゴ、ルンバ、パソドブレ、ジルバ等を作曲。2005年4月DVDリリース。最後のダンスシーンに私も出演、ダンスしてる!

Soundtrack

恋と花火と観覧車

1997年
監督:砂本量
主演:長塚京三 松嶋菜々子
音楽:周防義和

音楽担当。長塚京三と松嶋菜々子の観覧車の中でのキスシーンにつけた『PIANO KISS』そしてその余韻の横浜夜景につけた『STRING KISS』が自分でも好き。周防義和ソロアルバム『空想から映像連鎖』に収録されている。『PIANO KISS』ではエリックサティ弾きとしても有名な柴野さつきが参加。

釣りバカ日誌・イレブン

2000年
監督:本木克英
主演:西田敏行 三国連太郎
音楽:周防義和

音楽担当。後で『釣りバカ日誌12』『釣りバカ日誌10』との合同オムニバスサントラがリリース。(SMEJ Associated Records AICT1327)ドラマ内容はおなじみハマちゃんとスーさんが沖縄に行く話と、リストラ等が絡んで展開する。ハマちゃんのテーマ音楽もきにいっている。

東京マリーゴールド

2001年
監督:市川 準
主演:田中麗奈
音楽:周防義和

音楽担当。サウンドトラックアルバム(ポニーキャニオン)を発表。淡々とした中に少し不思議で普遍的な映像音楽を作曲。テーマ曲『Love is more than this』 (歌/ Susan Osborn)も作編曲。そういえば田中麗奈と小沢征悦とのキスシーンにも作曲したなあ。 映画は林真理子の小説『一年ののち』を市川準監督が映画用にリメイク。共演に樹木希林 寺尾聡。

Soundtrack

これ以外に、「高橋伴明監督作品のピンク映画約20本の音楽担当(1980年代後半)」