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周防義和音楽 - 各評論・感想

周防義和の音楽はちょっとエスプリの効いた、この独特のイディオムをどこで身につけたのだろうか。「曇のちワルツ」や「Wintergarden~」を聴いていて直ぐ頭に思い浮かぶのはミッシェル・ルグランやフランシス・プーランク等のフランス近代現代の作曲家である。ちょっとモリコーネ、バーンスタインを思い出させる部分もある。いろいろな音楽的要素を吸収しても、それを完全に自分の音楽として出すのは容易ではないが、周防義和はそれを高い次元で達成している。これほど映画と音楽が自然にマッチした作品も珍しい。このアルバムを聴いていると映画の各シーンが目前に繰り広げられる気分になる。独立した音楽アルバムとしても本当に楽しい。

映画『Shall we ダンス?』
音楽に対して
By 七海耀〈映画音楽解説〉

ユルユルと気分よく拝聴。
色々な試みが無理なくこなれて「SUO耽美ワールド」を現出。
羨ましカギリ。

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』に対して
By 桜井順〈作編曲家〉
「黒の舟唄」でおなじみ

エンディング曲「静けさの中で」は、圧倒的な存在感を放つ。
沈黙から叫びへ。冤罪の青年の感情の後押し、感情の爆発がある。

映画『それでもボクがやってない』
音楽に対して
By 賀来タクト〈映画音楽評論家〉

音を紡いでいるっていう感じ、静かなROCKができる周防はスゴイ・・
表情もあって空気感も好きです。

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』に対して
By 渋谷直人〈レコーディング・エンジニア〉

情緒部分の微妙な表現が重要な作品だけに当然、弦楽が重要な位置を占め・・
またこれまでになく内省的にくゆっている感触もあり、電子音の使用には題材の微妙なさじ加減が垣間見える。

映画『終の信託』音楽に対して
By 賀来タクト〈映画音楽評論家〉

プライベートジャングルに招待して頂いたような気持ち。
淡々と森の土の上をいろんな記憶や思いでゆっくり歩いてる気分。

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』
音楽に対して
By 井筒俊介〈Webデザイナー〉

(周防義和の音楽は)映像にさりげなく寄り添う

湯布院映画祭の本より

久々にコマーシャリズムに全く迎合していない音楽聴いて気持ち良かったです。

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』に対して
By 生方則孝〈作編曲家シンセシスト〉

遊び心=実験精神満載のアプローチは実のところ、作曲者の記憶と経験の引き出しから素直にこぼれ落ちたもの・・基本的に60〜70年代ロック・・大元のブルース、ジャズ・・そういった音楽源流への旅が巧まずして行われてしまっている点において面白みはやはりつきない。

映画『舞妓はレディ』音楽に対して
By 賀来タクト〈映画音楽評論家〉

さすがの周防’s World!唯一無二、一筋縄でいきません。
全曲に通じる何か凛とした、精神性…異彩を放つ曲が脳内反応...

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』に対して
By 吉田宏治〈ミュージシャン・ドラマー〉

コード進行じゃない楽曲、スゴイ

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』に対して
By 鈴木弘明〈ミュージシャン・シンガーソングライター〉

音色の面白みが際立つ・・神事、法要を連想させる雅楽器、打楽器、青春ドラマとしてのギター、魑魅魍魎なるオニや喜劇を想定した律動ノイズ等、賑やかこの上ない。
それらが霧散するような愚挙はなく基軸は周防らしい・・・アカデミックに囚われまいとする反骨精神がにじむ

映画『鴨川ホルモー』音楽に対して
By 賀来タクト〈映画音楽評論家〉

「見知ラヌ森デ逢ウ」これ、ほんとなんか、いいな〜。声もギターのフニャフニャ感、逆にタイトなビートも。「SLOW GTR SONG」でぐっとくる。どの曲も工夫があったりセンスの足し算引き算を重ねているそのツボが私としてもツボって感じです

Solo Album
『SLOW SLIDE SONGS 弦異抄』に対して
By はなおかりん子〈ミュージシャン・シンガーソングライター〉

周防義和はポップの人間ではあるが同時にクラシック的な要素を多分にはらむ映画音楽作曲家の担い手・・その不思議ポップとしか喩えようのない音楽性の奇抜を知ろうとするなら彼の著書を

理論書『僕らはROCKで作曲する』に対して
by 賀来タクト〈映画音楽評論家〉

皆さん、ありがとうございます! Yoshikazu Suo