painting by Michihisa Sakai
自作の殿堂!!
これはスゴ〜ク良し!と思っている自分の楽曲作品を自画自賛(自曲自賛)し自分の殿堂入りとするべく勝手な項。
まあ言ってみれば自分の好きな自分の楽曲紹介&解説デスワ!
「静けさの中で」 |
映画『それでもボクはやってない』(周防正行監督、2006年)のエンディングテーマ曲で、その後tomo the tomo carpe diemの1stアルバム(2010年)にリアレンジして収録。この2つのversionがある。サントラのほうはtomo the tomoのアカペラひとり合唱から弦楽セクション、carpe diemのほうはよりロックなアレンジで両方とも最高に納得の出来栄え!代表曲と言える。 |
「声ノ彼方デ連鎖スル」 |
周防義和1stソロ・アルバム『空想から映像連鎖』(1998年)に収録。種ともこの声、桑野聖の弦楽、打ち込みリズムが絡む楽曲。イントロの声の重なるパートはlydianモード。このひとりダビングのアカペラパートが種ともこ独特の雰囲気で次の弦のパートへ繋がりを作れた。弦でのリズム表現を考えた曲。後半のエレキギターソロ(千葉孝)、トランペットソロ(五十嵐一生)もコンセプチュアルな即興演奏で弦楽とのブレンド具合も素晴らしい。種ともこの後半のヴォーカルはアドリブだが、ジャズ歌手のようなテクニカルなフレーズではないところがいわゆるソロ回しにならず、この楽曲のコンセプトを捉えてくれている。周防義和執筆の作曲理論CDブック『僕らはROCKで作曲する』でも分析している。 |
「さよなら」 |
NHK・Eテレ『にほんごであそぼ』(2012年)のために作曲。2012年のライヴが最初の公表だがその翌年同番組の月の歌に選出され、また公開録画用にエンディングを延ばしたアレンジも行った。 |
「Love is more than this」 |
映画『東京マリーゴールド』(市川準監督、2001年)のエンディングを飾る主題歌で歌はスーザン・オズボーン。サントラに収録のあとにコンピレーション・アルバムにも収録された。 |
「For Little Tail」 |
2010年のKOKIAのアルバム『Road to Glory』に1998年版と新たなリメイクversionの2010年版「For Little Tail -once-」の両方が収録されている。 |
「シアン」 |
ベーシスト泉尚也ソロアルバム『LIFE』(2008年)のために作曲した。フレットレスベースでメロディをとるが、自分でもフレットレスベースを弾きつつ作曲した。 |
「東方弦聞録」 |
Violinist桑野聖ソロアルバム『東方弦聞録』(2002年)に収録されている。跳ね気味のリズムに桑野聖のテーマは4度中心にときおり3度ハモりでひとりダビング。途中のアドリブソロパートもすべて桑野のViolinでナマの音とディストーションかけた音色の両方とも。曲としてはコード進行という感じではないが1発ものでもない。なにか無国籍でノンジャンルかもしれない。ロックやジャズのリズムグルーヴ以降の音楽がなければ成立していなかったジャンルでクラシック出身ながらリズムに乗れる演奏家としての技量を持った桑野聖ならではのスゴイ「ノリ」が聴ける。この跳ねのリズムは難しい。スウィングといったもののような軽い楽しいグルーヴではなく、レガート風にリズムに吸い付くかの如く乗っていくのが気持ちいい。この感覚はクラシック音楽にはないので、クラシックだけのキャリアの演奏家には乗れないことが多い。 |
「Spiral」・・・・MODE POP誕生!! |
1997年のCOMAの1stアルバムに収録されているが、作曲したのは1985年。 |
「Out Of The Blue」 |
WOWOWドラマ向田邦子『イノセント』(2012年、全4話)シリーズの主題歌で周防義和ソロアルバム『遇游歌集』(2015)に周防義和の歌でフルコーラスで収録されている。 |
「ごはんのメロディ」 |
ユニットANIMA-ANIMUSのために作曲(1986年)、その後バンドBREW-BREWのアルバム『文化ポップ』(1991年)に収録された。この曲は1980年代のアフリカン・ミュージックに刺激を受けてコード進行せずに作曲した。それはTALKING HEADSの『Remian In Light』(1980年)に呼応したところもあってポップ・ミュージックの新たな価値観手法の実験でもあった。「ごはんのメロディ」はpenta-tonic中心ながらmajorスケールで成立している、ミディアムテンポの楽曲。アメリカのR&BやBluesのblue-note感覚や7th系がここでは影を潜めているのはアフリカンポップの影響。ライヴでもさかんに演奏した。アフリカ音楽ではサニー・アデ、ユッスー・ンドゥール、カクラバ・ロビ、ラミン・コンテなどが好きだった。作詞:小石巳美&周防義和 |
「樽と瓶篇」 |
CM音楽。ウィスキーの樽と瓶だけしかでてこない硬派な映像に作曲した。 |
「Drugstore Girl」 |
映画『ドラッグストア・ガール』(本木克英監督、2003年)主題歌でその後tomo the tomo carpe diemの1stアルバムにもリアレンジして収録された。典型的なガールポップかもしれない。エレキギター伴奏のミディアムファストのテンポが気持よく突っ走る。 |
「これが恋?」(≒ 私の夢) |
映画『舞妓はレディ』(周防正行監督、2014年)の劇中歌。ジャズ・スタンダード風なバラード。コード進行も半音進行などドミナント・モーションや転調を駆使した技巧的な手法。 |
「Piano Kiss」 |
映画『恋と花火と観覧車』(砂本量監督、1998年)の劇中音楽で、その後周防義和ソロアルバム『映像から空想連鎖』に収録。 ピアノ:柴野さつき |
「Zezeの舞踊曲」 |
周防義和ソロアルバム『遇游歌集』(2015年)に収録されている。Violinst桑野聖とSingerのtomo the tomoの声をフィーチャーした無国籍な、ノンジャンルなオリジナル世界を構築できた気がする。これは代表作と言って良い! |